『551蓬莱』の豚まんといえば、吉本新喜劇の芸人を起用した「ある時〜ない時〜」というテレビCMで地元にも愛される、大阪を代表するB級グルメ。
新大阪駅や伊丹空港にも支店があり、大阪みやげの定番でもある。しかし、そのいかにも食欲を誘う匂いゆえか、車内・機内で食べることを「肉まんテロ」と批判や揶揄する声も見られる。
新幹線の中での豚まんは、禁止されているのだろうか?
■ 551蓬莱の本店(なんば)で聞いた
そこで、しらべぇ取材班は、大阪なんばにある蓬莱本店で持ち帰り用の豚まんを購入。店員さんに「新幹線の中で食べること」の可否について聞いてみた。
■新大阪店でも聞いてみると…
やはりこちらでも「まったく問題なし」とのこと。考えてみれば、匂いのある駅弁は蓬莱の豚まんだけでなく、横浜名物『崎陽軒』のシウマイ弁当など、他にもある。
揶揄に臆することなく、温かいうちにいただいて大丈夫だ。
しかし、どんなものでも新幹線車内で食べていいのかというと、どうやらそうでもないらしい。
■「新幹線の中ではNG」なものは他にあった
大阪を代表するB級グルメ、もうひとつの雄は「たこ焼き」。新大阪駅構内でも「道頓堀くくる」が店を構えている。
くくるのたこ焼きは、仕上げに「白ワイン」を振りかけ、カリッとふわっと香り高い味わいが特徴だ。
そこで持ち帰り用を購入してみると、店内にこんな掲示が…。
こちらはフードコート形式でうどん店なども入っているため、そのことかと思うと…
■たこ焼きの箱にもシールで明確に禁止
豚まんにはなかった真っ赤なシールが、持ち帰りの箱に貼られている。どうやら、「駅構内の店舗で買ったたこ焼き」は新幹線の車内で食べてはいけないようだ。
お店の人に聞いたところ、「うちとこは別にアレなんですけど、JRさんが…」と、なんだかハッキリしない。
■JR東海に理由を聞いてみると…
今回のたこ焼きは乗車前にフードコート内で食べたのだが、施設を管理するJR東海のお客様窓口に問い合わせてみた。
「お問い合わせのあった『シールが貼られた食べ物(編集部注:今回はたこ焼き)』につきましては、まわりの方への『匂いなどの影響』から、このような運用にしております。
駅弁や豚まんなど『シールがないもの』については一概にはお答えできませんが、周囲からご意見があった際は、ご協力いただくこともあるかもしれません。いずれについても、お客さまのご利用状況を見ながら、改善していきたいと考えております」
とのこと。現時点で、「駅構内で買ったたこ焼き等(「ご遠慮シール」つき)は車内NG」「豚まん・駅弁はNGではないが、場合によってご配慮いただくかも」ということだ。
これは、「匂いの強さ」を客観的に計測した結果というよりは、「販売する施設をJRサイドが管理しているか否か」によると考えられる(551蓬莱の新大阪店は新幹線改札口の外、くくるは中にある)。
乗車前に購入する際は、こうしたシールの有無をしっかり確認し、無用なトラブルがないよう心がけよう。