今や若年層でも油断はできない「乳がん」
2016年は有名人の罹患ニュースが世間を賑わせた「乳がん」。
国立がん研究センターによる統計によると、
2012年、乳がんは女性が最も多く罹患したがんである。
また、2014年の女性のがん死亡率のTOP5に名を連ねている。
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
5位といっても上位とは僅差であり、やはり女性の乳がんによるリスクは大きいと言わざるを得ない。
女性の8人に1人が乳がんにかかる欧米諸国やアフリカに比べ、
日本は18人に1人と、人種における発症リスクは他と比べて低いものの、
アメリカで生まれた乳がんの早期発見啓蒙プロジェクト「ピンクリボン運動」を日本で推進する
認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動
によると、罹患率、脂肪率ともに年々増加傾向にあり、20代と早期から発症するリスクがあるとして、
マンモグラフィーなど定期検診によって早期発見に努めるよう呼び掛けている。

マンモグラフィー
もちろん、日頃の運動や規則正しい生活サイクルや食生活など、日頃から健康に気を付けているに越した事はないのだが、
そんな中、乳がんのリスクを減らす働きがあるとして近年注目されているのが、
「大豆イソフラボン」である。
正確には、大豆に含まれるイソフラボンの一種である「ゲニステイン」という物質による働きで、
ゲニステイン及びその他のイソフラボンは、(新しい血管の形成を阻害する)抗血管新生作用を有することが発見され、細胞分裂と細胞の存続(成長因子)をコントロールする体内の物質活性を阻害することにより多分に癌に関連した無秩序な細胞の増殖を阻止する可能性がある。様々な研究が、適切な濃度のゲニステインが前立腺癌[8][9] 、子宮頸癌[10]、脳腫瘍[11]、乳癌[8][12][13]及び大腸癌[14]の防止効果を有していることを示している。エストロゲン拮抗剤を使用しない場合にエストロゲン依存乳癌の増殖速度をゲニステインが増加させるという報告がいくつかある。
との報告が上がっている。(出典:Wikipedia)
「ゲニステイン」は、特に納豆や味噌などの大豆発酵食品に多く含まれており、
納豆や味噌汁の摂取量が多いほど乳がんになるリスクが減る傾向にあるという報告がある。
また、大豆イソフラボンは
「女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きをする」
と言われており、骨粗しょう症の予防や美肌、はたまた乳腺の発達に作用し
“胸が大きくなる”
とまで言われており、女性ホルモンの減少が主な原因で引き起こされる
生理不順や更年期障害にも効果があると、まさに女性にとってはぜひとも摂取すべき食品である。
だが、やはり何事も「やりすぎ」というのは良くないものであり、
大豆イソフラボンを補うサプリメント等もあるのだが
1日の大豆イソフラボン摂取量の目安は70~75mgとされており(納豆1パックで約50mg)、
サプリメントなどを使用して過剰に摂取すると、逆にホルモンバランスを崩したりすることがある。
また、15歳以下の女性や妊娠中はサプリメントによる摂取は推奨されておらず、
食品での基準値範囲での摂取が望ましい。
味噌汁をたくさん飲んだら塩分の問題もあるしね。
これらを踏まえた上で、日頃から大豆イソフラボンの摂取を心がけてみてはいかがでしょうか?
納豆が苦手な人でも、豆腐や味噌汁なら平気ですよね?
あ、筆者は大豆関係業者の回し者ではないのであしからず。